秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じこもりについて(11)(家内の手記の続き)

2019年11月30日 · コメント(0) · 日記

こんな中夏もすぎ晩秋の頃、夫は大腸がんに倒れる。発病するまで気付けなかったことが、申し訳ないと思うと同時に、もっと頑張らなければと自分を叱咤しつづけた。深夜の病室を見舞う時、病院内の静寂さの中に身を置くと安らぎと心の落ち着きを取り戻すことができた。シーンとした中、疲弊しきった体に心地よく私をときはなち、オアシスの中にいざなってくれるような感覚を今でも覚えている。このまま時が止まってほしい。時を刻まないで、、、。一瞬思うが、死ねない。今死ぬわけにはいかない。私が死ねばこの家族はどうなるのだろう。そう思うことで奮い立たせ、働き続けてこられた。そしてこの間、応援してくださった人、助けて下さった人、勇気づけてくださった人、本当に色々な人に助けて頂いてここまで来られたと思う。目には見えない縁であったり、エネルギーであったり、光であったりと。その中に両親がいる。経済的援助以上に子供の面倒を見てもらっていた。荒れて引き籠もっている息子を旅行に連れ出し、時間の約束が守れない息子を待ち合わせ場所で二時間も待ち続けていながらも、批判がましいことも言わず子供たちに付き合ってくれた。通学に間に合う時間までに起床できないために、息子は枕もとに電話をおき、祖父にモーニングコールで起こして貰っていた。わが家が穏やかで平和な家庭に戻るようにと、西国三十三ケ所の遍路旅を続け祈願してくれていた。
そんな祖父母に唯一甘えることが出来たのは、子供にとっては救いになったことだろう。宗教の仲間も支え続けてくれた。「神様はあなたに背負えない荷物はお与えにならないのよ」と色々な場面で勇気付けて下さった。息子もなんとか中学校へは不登校にならず、苦しみながらも通学し卒業したのも、同級生に二、三人、気の合った友人が居ることで、それが大きな支えとなって、続けられたと思う。本当によく頑張って通学していたと思う。今の私の心境なら、そんな息子に感謝のエネルギーを一杯送るのだが、その頃は出来ないことばかりに目が行き、不安と心配を募らせるばかりだった。右手を失えば、左手に感謝し喜び、無いものを探すより有るものへ感謝し心を回す。それが当時は出来なかった。心配、不安は伝染する。感謝と喜びは平安と安心を届けるということを、思いの力は時空を越えて伝えられることを、ずっと後に体験することになる。

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