秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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閉じこもりについて(22)(家内の手記の続き)

2019年12月11日 · コメント(0) · 日記

平成十四年もおしせまった暮れに、娘が弟の様子を見てくると、お互いに連絡を取り合い、千葉へ遊びに行った。九年ぶりの対面である。息子のアパートに泊めてもらうことになり、その為、息子は夜具一式購入して姉を迎える準備を整え待っていてくれたようだ。積もる話があっただろう。娘が帰って言うには、「大丈夫、しっかりやっているよ、弁当も自分で作り仕事に通っているよ。ちょっと性格的に不安があるが、地に足は着いているから。キャバクラの女とは付き合うなと釘を刺しておいたから」と言うものだった。
この時期、息子は転換期を迎えることになる。(私も五十九才になっており、最終の就職準備として、ホームヘルパー講座を受講し、自分にとっては、最適の仕事に就くことができた。)自分の能力が評価されず、本当にやりたい事がやれていない、そのジレンマに陥っていたようだ。訪ねてきた姉に相談したところ、「自分の力を生かせる所へ軸足を変えた方がいい」とアドバイスをもらい、大学入試を準備することになっていく。
時は流れ、平成十六年十一月。バイクでツーリング中、自損事故を起こし入院、手術とアクシデントに見舞われた。この時、偶然にも、私は国際コミュニオン学会主催の分かち合いのセミナーに参加すべく、東京行きを予定していた。その前日に夫から「息子が事故で入院した。手術の同意書が必要だから、東京に行ってほしい」というものだった。日曜日の分かち合いのセミナーを午前中だけ受け、昼から息子が入院する福生市まで出掛けることにした。分かち合いのメンバー全員で、子供の無事を祈ってくださり、励ましのエールに包まれ私も息子の無事をひたすら祈り続けながら、福生市までの長い道のりを電車に揺られて行った。捜し当てた病院のロビーで、一人車椅子に座ってテレビを見ている青年が息子だとすぐわかり、無我夢中で後ろから抱きついていた。息子は羽交い締めにされたことで、ウォーと叫んでいた。目が点になり、動けないでいた。余程驚いたのだろう。それから母親とわかり、安堵の顔色になる。夫は明日病院で合流することになっている。近くの旅館へ一泊。手術に必要な物を取り揃え、食べ物を差し入れたりして手術の日を待つ。医師の説明によると、膝の手術も難しい手術ではないとのことで、ひとまず安堵の胸をなでおろす。息子の無事と、このような形で逢うことができたのも深いところでの計らいを感じ感謝の思いが胸から溢れ、眠ることが惜しくてならなかった。

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