秘教日記

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新しい時代に人は大いなる目的を持つ。人類がイニシエーションの 道を発見し、それを辿ることになるということを、ハイラーキーは 予言しています。エベレスト登頂を成し遂げた人々が出現したことは、 ハイラーキーの予言が正しく実現される証しです。世界最高峰登頂の 出来事は、イニシエーション達成の予兆となっています。

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家庭内暴力

2019年12月13日 · コメント(0) · 日記

12/11のTVニュースは農林水産省の元次官というエリート官僚だった人が家庭内暴力をする息子さんを刺殺したという事件の裁判がはじまったことを伝えていました。同様の状況を体験した私は特別な関心を持ってこのニュースを聞きました。
 息子が家庭内暴力をするに至る原因は色々取り沙汰されていますが、大抵の親は、私もそうでしたが、自分は良い、息子が間違っていると考えがちです。
 自分の息子を刺殺するという悲惨な運命を背負ったこの方に対する同情を私は禁じ得ません。
 元官僚のこの方は、息子の暴力によって自分を含め家族の人々に危害が及ぶのを避けたかったと、殺害動機を述べていました。
 この方の思いは、私が想像するところ、家庭内暴力をする息子がいなくなれば、解決出来ると考えてのことかもしれない。しかし、その考え方は少しも解決に結びつかないだろう。
 私は、かつてヨガの先生が次のようなことを言っていたことを思い出しました。
“人間関係のトラブルの9割がたは、自分は正しいが、相手が間違っているという考え方に原因がある”。かく言う私も正直に言えば、自分の考えに沿うようにすれば、家庭内暴力は生まれるはずがない、と考えていました。私が後から考えて驚嘆している点は、人間は性格の両極端を表現し得るということです。息子はナイーヴで感じやすく、独創性があり、小学生低学年の時には市の絵のコンクールで想像力豊かに夢の世界を描いて入選し、先生方をビックリさせたことがあり、力強いオオタカの絵を写実的に描いて私たち夫婦を驚かしました。思春期の優しい子供が、兇悪で恐ろしい暴力息子に変身するという事実は同一人物の創造力と破壊力は同じ力で秘められていて、人間は複雑だということに気づかされた。
 話しが飛ぶようですが、人類全体にも同様の図式がある。家庭内暴力は言わば、人類全体が抱える問題:テロリストの存在という情況の縮図かもしれません。私の言いたいことは、テロリストに変わる前の人も多分ナイーヴで優しい心の持ち主だったに違いない。テロリストのことも、自分の問題として人類全体で解決策を追究する必要があるのではないか、ということです。
 息子の変心によって、親である自分と家内のイビツな性格に気づかされた、というのが正直な思いです。
 テロリストの問題も一方的にテロリストが悪で、テロリストを抹殺すれば解決できるというのは私たちの幻想である。
元農林水産省の役人の方が家庭内暴力を揮う息子を殺せば、解決できると考えたことが幻想であったと同じです。

 

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