秘教日記

物質界の運動法則は、霊界の法則を象徴的に表示している。このテーマで何度も記事を書いてきました。カルマの法則も振り子の動きを見るとよく分かるように、一方に振れる時、錘は上昇し、位置エネルギーが増加します。振り子の錘が逆方向に振れる時、次第に位置エネルギーが減少し、代わりに運動エネルギーが増大して、錘の速さが最下位の位置で最大となります。位置エネルギーと運動エネルギーの総和は常に一定で、エネルギー保存の法則が保たれています。
シーソーの動きも同様で、片方が上昇すればもう一方は下降します。両者の位置エネルギーと運動エネルギーの総和は一定に保たれています。
ところで私たちはエーテルの海の中にいて、全て繋がっていると言われています。自分と相手の人とは、同じだとヨガの師匠は私に語りました。ヨガナンダの本の中にこんな話しがあります。インドの道端で一人の行者が乞食の恰好で、食べ物か飲み物のお布施を待って黙って座っていなした。通りかかった通行人がお椀に牛乳を注ぎ入れました。みすぼらしい身なりの行者さんは、そのミルクをゴクゴクと呑み干しました。すると、ミルクを差し出した通行人がお腹を押さえて急に苦しみ出しました。実はその通行人はいたずら好きで、お布施として差し出したミルクの中に石膏を混ぜていたのです。みすぼらしい恰好のヨガの行者さんは、聖者（アバターの一人）で、彼はいたずら好きな通行人にこう諭した、ということです。「自分と相手とが同じであることが、これでわかっただろう」。聖者のお腹とお布施をした通行人のお腹が入れ替わっていたのです。
師匠も自分のお腹と、悩みごとを持って相談に来る老婆のお腹がいれかわった体験談をはなされた。この話しは次回にします。