秘教日記

古来日本人は、心の中に秘めた想いがいつかは未來に 現実化すると考えていた。 こういう話しがある。“結婚することになった娘に向か って母親が次のように言った。旦那さまと離縁すること になっても困らないように、ヘソクリを作りお金をため ておきなさい、と。娘は母親の考えを受け入れ内緒にし てヘソクリを作りお金をためた。ある日、その内緒にし ておいたヘソクリが夫に見つかった。夫はそれを見て女 と離縁することにした。娘の母親は娘からその話を聞い て次のように言った。曰く、”それ見なさい。私の言っ た通りでしょ。ヘソクリを作っておいてよかった“と。 最初からいつか離縁するかもしれない、という密かな想 いは、現実化する。 ところで、私自身の個人的な話しですが、私たち夫婦に 最初の娘が生まれたとき、私は「姓名判断」の本を数冊 買って読み、名前を考えた。そして〇○子という名前に しようと、家内に提案した。家内も姓名判断に興味を持 ち、私以上に詳しく姓名全体の画数を調べ、○○子の画 数は将来夫婦が離婚するかもしれないという凶の意味が あるから、“子”という漢字をとって下さい、と私は提 案された。私以上に「姓名判断」の知識に詳しい家内の 提案を受け入れ私は長女の名前から子を取ることにした 。〇○だけの名は男の子とまぎらわしいが、私は妻の提 案を受け入れることにした。ところが、私たち夫婦はな んと当の娘の意向で２０年後に離婚することになった。 怖れとして、心の中に長く秘めていたことも現実化する 。心（マインド）に秘めていることは、好くも悪くも現 実化しやすいことを知った。 ＾